USCPA試験の概要
USCPA試験は州により受験資格が異なります。
どの州で受験しても試験問題の難易度に差はありませんが、受験資格としての「会計・ビジネス関連」単位の取得数などが異なります。
また、USCPAになるために必要となるLicenseの取得に関する条件として、試験
合格+実務経験が必要とされます。
Licenseの取得を目指すなら、License取得がしやすい州をおすすめします。
アビタスでは、受験資格としての単位取得のサポート体制を整備していることはもちろん、License取得できる出願州選びについても、適切なアドバイスとサポートを実施いたします。
詳細は無料セミナー、もしく無料個別カウンセリングでご案内致します。

合格基準と出題内容の特徴
各科目75%が合格の目安とされています。出題方針は、「浅く広く」が特徴の試験です。会計士としての基本知識を問う問題ばかりですので、難易度の高い問題はほとんどありませんが、出題範囲は非常に広くなっています。
そのため短期合格を目指すのであれば、効率良く全体を網羅する学習が必要になります。
一方で、1科目毎の受験が可能ですので、時間はかかっても1科目ずつ着実に合格していく方法を選ぶこともできます。
USCPA試験は、受験者それぞれの置かれた学習環境に合わせた受験方法が選択できる大変フレキシブルな試験といえます。
(合格科目実績の有効期限は各科目ごとに18ヶ月です。)
また、科目ごとの合格率は50%前後です
◆全受験者における合格率
科目 | 2019年 |
平均合格率 | 53.3% |
FAR (財務会計) | 46.3% |
BEC (企業経営環境・経営概念) | 59.9% |
AUD (監査論) | 51.0% |
REG (商法・税法) | 56.3% |
◆日本在住者の合格率
平均合格率 | 43.1% |
試験科目
科目名 | 試験時間 | 出題内容 | 出題比率 |
---|---|---|---|
Financial Accounting & Reporting (FAR) 財務会計 |
4時間 | 企業会計 | 80% |
政府会計 非営利組織会計 |
20% | ||
Business Environment & Concepts (BEC) ビジネス環境及び諸概念 |
4時間 | コーポレートガバナンス | 22% |
経済学 | 22% | ||
ファイナンス | 16% | ||
情報技術(IT) | 20% | ||
戦略立案/ オペレーションマネジメント | 20% | ||
Auditing & Attestation (AUD) 監査及び証明業務 |
4時間 | 監査、証明業務など | 80% |
職業倫理 | 20% | ||
Regulation (REG) 諸法規 |
4時間 | 連邦税法 | 70% |
ビジネス法と職業倫理 | 30% |
出題形式と配点
出題形式は、四択問題であるMC(Multiple Choice)問題、エントリーレベルの会計士が遭遇するであろう実務をケース化 して、受験生の応用力、分析力、リサーチ能力などを測定するTBS(Task-based Simulation)問題、記述式問題である WC(Written Communication)問題の3種類があります。
出題形式 | 特徴 | FAR REG AUD |
BEC |
---|---|---|---|
MC 問題 (Multiple choice) |
4択問題 | 50% | 50% |
TBS 問題 (Task-based Simulation) |
エントリーレベルの会計士が遭遇するであろう実務をケース化して、 受験生の応用力、分析力、リサーチ能力などを測定する総合問題 |
50% | 35% |
WC 問題 (Written Communication) |
記述式問題 | — | 15% |
FAR/REG/AUDの出題構成
MC問題のテストレット(問題群)が2つ、TBS問題のテストレットが3つという出題構成です。
MCは、FARが66問(33問×2テストレット)、REGが76問(38問×2テストレット)、AUDが72問(36問×2テストレット)です。TBS問題は合計8問です。
BECの出題構成
BECは他3科目と違い、さらにWC問題が出題されます。MC問題はテストレットが2つで62問(31問×2テストレット)、TBS問題はテストレット2つで5問、WC問題はテストレットが1つで3問という構成です。